「栄養療法」で治らないのはなぜ??
<その1>栄養療法を活用できる体の状態になっていますか?
慢性疲労や低血糖、副腎疲労などを「栄養療法」で治そうと様々なサプリメントを購入されて、なかなか結果が出ないという方が最近特にご相談にいらっしゃいます。
お医者様から処方されたり、ネットで自己購入されたりして何年も飲んでいるが、結果が伴わないため、余計にストレスが高まりさらに慢性疲労や副腎疲労症状が悪化するケースもあります。
実は、足りない栄養素を補うことも大切ではありますが、そもそも、毎日の食事さえも十分に消化・吸収できていないことも多いのです。あるいは吸収できたとしても、実際に細胞の中で効率よく使われているかどうか?もきちんと検査をして確かめず、いたずらに、サプリメントを入れ続けるというのは、効果がないばかりか、いくつかの弊害が生じることもあります。
このような状況に陥る原因には、腸内環境や消化機能低下、自律神経の問題、慢性的なかくれ炎症等々、人それぞれですが、これらの問題を改善してからでないと、いくら質の良いサプリメントを摂ったとしても、効果が十分に出ないことが多いのです。
<その2>そのサプリメントの質や量は十分ですか?
一例をあげると、亜鉛やビタミンB群、葉酸などといったときに、その「質」には、メーカーによって大変な差があります。
私もだいぶ以前は、なかなか良い質のものを見つけることができず、効果が出ないとか血中濃度がきちんと上がらないなどの製品もあり、それらの製品を破棄したりしてずいぶんとロスをしました。
また内容成分によっては、その人に合わない配合になっているものもあります。
さらに、質だけでなく、量も大事で、一般的に知られている量で効果が出る人と、そんなに???というくらい入れないと効果が出ない人もいます。
<その3>食事法は合っていますか?
実は、食事で何を食べるか、食べないか??ということは真っ先に大事なことかもしれません。
メディアで良いといわれた食品や食事法でも、ご自身にとって本当にそれがあっていることかどうかは別です。
食事内容を変えるだけでも、ある割合で(程度は個人差あり)症状はよくも悪くもなります。
当院では、まず、初診でその方の症状や心身の状態に合わせた食事療法をお伝えします。さらに各種検査をされた方に対しては、さらに結果に応じた食事法を追加しますし、治療で改善されたらその時の状況に応じてまた調整を加えます。
以上要点の一部を挙げてみました。
「栄養療法」がきかないということではなく、結果が出るかどうかはその内容や活用の仕方にいくつかポイントがあるということですね。
エミーナジョイクリニック銀座