風邪に抗生物質・・・必要なの?
秋は乾燥の季節でもあります。
女子の皆さんはお肌のケアも色々とありますね。
実は、これからの季節に問題児となるのが、ウイルスです。インフルエンザも毎年猛威をふるっていますね。
高熱や咳が出ると、特に日本の方、お子さんを持つお母さん方、急いで病院へ行かれ、解熱剤や抗生物質を処方してもらう方が多いです。
しかし・・・実のところ、ほとんどの風邪、インフルエンザ感染は、抗生物質は効果がありません。
何年も前に、日本呼吸器学会からも指針が出され、インフルエンザを含む風邪に対する抗生物質は不要で、細菌感染が考えられる場合に限り抗生物質を投与することとされました。
しかし、いまだに日本では、不必要な場合にも抗生物質が処方され、処方量も1度に長期間出されることも珍しくありません。
抗生物質を必要でないときに飲むことは、いくつかの弊害があります。
一つは、腸の中の善玉菌も死んでしまうため、腸内環境が悪玉菌優位になり、ますます免疫力が低下してしまうことです。
また、抗生物質を頻繁に、あるいは長期間服用することによって、
体内の菌が遺伝子的変異を起こし、抗生物質に耐性を獲得してしまうことです。つまり、抗生物質が効かない菌が作り出されてしまうことになります。
今や、世界に蔓延してしまった「耐性菌」のもともとの発生源は日本である、と世界で認識されているほどです。
必要な時に、必要なだけ・・・
抗生物質に限らず、この精神を取り入れたいところです。