CTC検査～無駄のないがん治療選択に～

先日のブログで紹介したCTC検査が、最近テレビで報道されたそうで、クリニックへの問い合わせもやや増えています。

一口にCTC検査といっても、その種類や、検査会社等により検査できる項目や信頼性、価格等に違いがあります。

種類に関しては、まずがん細胞が血中に認められるかを調べる基本的な検査から、がん細胞の様々な遺伝子を調べ、どのような治療が効果があるか、どんな治療には抵抗性なのか(効果がない）、転移しやすいのか、等々今の日本の医療現場ではほぼ行われていない検査項目がズラリと並ぶとても詳しい検査もあります。

したがって、その方がどのような病状あるいは診断を受けているか？

あるいはどのような目的を持たれているか？によって、選ぶ検査の種類も異なります。

当院で行っている一番詳しいCTC検査に関してですが、血中にがん細胞が出ているどうか？の検査を先に行い、陽性という結果が出て患者様のご希望があった場合に行います。

この検査は、その時点でのそのがん細胞に関して、50種類の抗がん剤、40種類の天然抗がん物質に対する感受性を遺伝子レベルで調べることにより、効果が高い治療を的確に選び、安心して治療を進めることができます。

また、転移のしやすさや、温熱治療、放射線治療にどれくらい効果が期待できるか？なども調べられるため、むやみに勧められたからといって、効かない治療を選ぶリスクを減らすことができます。

当院では、かなり効果が高い天然物質から作られた抗がんサプリメントも併用しながらがん治療を行っていますが、このサプリメントも一緒に検査に出して感受性の検査を行うこともあります。

こんな画期的な検査が、日本でまだまだ普及していないことがもどかしいと思うこのごろです。この検査が保険適応になる時代がきたら、日本の医療改善、医療費の削減にもつながることでしょう。