症例集
がんの骨転移の痛みから15分で解放(45歳 男性)
外資系の会社に勤めるTさんは、腎臓癌が全身の骨の十数か所にわたって転移したため、他院で抗がん剤の治療を受けられていましたが、その治療だけでは不十分と判断され、食事療法その他免疫力を高める方法を求めて来院されました。食事療法を開始し、3ヵ月後には免疫力の一つの指標でもあるNK細胞(ナチュラルキラー)活性が上昇し、体力も気力もかなり改善していました。
ところがある日、股関節に転移した部分の痛みが増して歩くことも、車の乗り降りもつらい、鎮痛剤も効かないと訴えられ、話を聞いているうちに、心身解放療法が良いような気がしてお勧めしてみました。それまでいろいろな方の痛みに対して心身解放療法を行い、症状が改善していましたが、癌の痛みに対して行ったことはありませんでした。しかし日常生活も不自由で、鎮痛剤もきかないとなったら、試してみる価値はあると思ったのです。
治療を開始し、まずは股関節の痛みに対していくつかの質問を投げかけながら進めるうちに、どうやらその奥に家族にも話せない不安感や恐怖感がひそんでいることが感じられました。具体的にさぐっていくと、やはり「あと何年生きられるだろう?残された家族はどうなるだろう?死ぬのが怖い。」という気持ちがとても強く心にのしかかっていました。
これらの感情を取り去るための言葉を発し、タッピングを繰り返し行ったところ、治療開始15分後には先ほどの恐怖感や不安感が見事に解消されていました。
もしや・・・と思い、歩いてみるように促すと、おそるおそる立ち上がった瞬間、Tさんが
「えっ、痛くない!」
と叫びました。
股関節の痛みで立ち上がることもままならなかったのに、痛みが全くないのです。
そして、まだ信じられないといった感じで診察室の中を歩き始めました。
「痛くない、なんで???」
あまりに嬉しくなったのか、診察室から出たところにある階段をトントントンと昇り始めました。
「先生、見て下さい、階段がなんともない!」
帰りも、楽々と車に乗り込みさっそうと帰って行かれました。
その後、骨転移の痛みは再発することなく、ご自身で食事療法や酵素温熱療法などを続け、がんの進行はほぼ止まり、在宅勤務を続けながら元気に過ごされているとのことです。
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