「糖質制限」をしていい人、いけない人
あなたの「糖質制限」、体に合ってますか?
最近、「糖質制限」がいいと思い実行している人が珍しくなくなりました。
某有名ジムでも推奨されている食事法です。
実は、「糖質制限」のメリットとデメリットを知ったうえで、ご自分にはどうかな?という目をもって判断して頂きたいというのが近年感じることです。
当院に来られる方は、「副腎疲労」、「慢性疲労」などの方が多く、やはり「糖質制限」をしている方が最近は増えてきました。
中には、開始してからだるさが減ったという方もおられますが、「糖質制限」してから症状が悪化したという方もいます。まただるさは減ったが、他の症状が悪化したという方も・・・。
糖質制限のメリットを受けられる人
元気で食欲も旺盛、消化力が高い方は糖質制限のメリットを存分に受けることができるでしょう。
その理由の一つは、特に主食をカットした場合、タンパク質や野菜の比重がかなり大きくなります。
それらの消化を十分にできる方、そしていつも元気な方であれば、よいと思います。
(ただし、最近は欧米で糖質制限の可否については様々なエビデンスが出始めていますので、長期的に行うことは全面的に良いとは言えないかもしれません)
厳密な糖質制限をしてはいけない人
「糖質」といった場合に、様々な糖質があるためどんな糖質をどれだけ制限するのか?という問題があります。
砂糖だけでなく、主食のお米など穀物まで全てカットするとなると、当院に来られるような慢性疲労・副腎疲労の方は大変です。
ただし、治療前は炭水化物を摂ると、とたんにだるさや低血糖症状が生じる方も多いですが、厳格な糖質制限によって低血糖や副腎疲労が悪化しているケースもかなり多くみられます。
当院では、慢性疲労・副腎疲労の根本治療を行い、改善すると炭水化物をとっても何も不調が生じなくなっていきます。もちろん、予防的に、血糖値の乱高下が起きないような摂り方に注意することは当然ですが、適度に必要最低限の主食を必要な時間帯にとれるようにすることで、その方のQOL(生活の質)もかなり上がっていきます。
まとめてみますと、やはり栄養療法と同じで、「糖質制限」の可否についてもそれぞれ個人差に応じた考え方が必要なのだと思います。
エミーナジョイクリニック銀座